CLOSE

平成29年8月

迷走した台風5号がお盆前に日本列島を縦断。速度の遅い台風で雨が各地に被害を及ぼすのではと、また、その影響がお盆用の作物に出るのではと大変に心配をしました。いずれにせよ過ぎてしまえば過去の事になってします。大きな被害は聞いていないのでひと安心です。線状降水帯という言葉が天気予報で何度も聞かれるようになりました。各地に30分から1時間程度、小さな範囲に降り続くこの降水帯。名古屋にも数度襲来して沢山の雨を降らしています。関東から東北までは雨が多いのと日照不足が続いているようです。秋作の作物に少なからずとも影響を及ぼすのでしょう。知多半島、渥美半島などではキャベツの定植の時期になっています。この時期に台風で定植した苗を痛めつけられると元気なキャベツができなくなります。子供を育てるが如くですが、後は、気象条件がちゃんと整いすくすくと育つことを願うばかりです。残念なことに渡辺が退社をしました。大変に期待をしていただけに残念です。しかし、彼女は彼女の人生がありますので仕方のないことと考えております。

若い社員が増え、仕事という考え方が違ってきていると感じています。特にこの2,3年は就職活動に関しては学生の売り手市場であり、若い人たちの働く意識というのが鮮明に見えています。戦後間もない頃は自らが食う為に、子供・親族を食べさせるためというのが働く動機でした。現在40から60歳ぐらいの世代が若かりし頃と言えばバブル全盛期からはじけた頃でしょう。サタデーナイトフィーバーという映画がヒットしました。同僚より一所懸命に働き余分に稼ぎたいというのがこの頃の働く動機だったと思います。今まで平和な世の中が続き、自分の時間を有意義に使うことが尊重されるようになりました。それにより週休2日制が定着し、仕事をすることよりも余暇をどう過ごすかという事が生活の中のキーワードになっているようであり、いわゆるお金を稼ぐことよりも充実した余暇を過ごしたいという人たちが多い様に思えます。市場の休市を見ると29年は101日でした。しかし、10年前は89日しかなく10年で12日増えているのは時代を反映しているのだろうと思います。また、今議論の真っ最中ですが平成30年度の休市については大幅に市場休を増やそうという動きが関西から起こっています。各市場から上がってくる休市を増やす理由としては、休日がないと求人者が来ないという声を多く聞きます。しかし、稼ぎたいという欲求はあまり感じられません。お金が余分にもらえるよりも楽な仕事を選択しているように感じます。効率よく稼ぐという考え方だと思いますが、それにしても就労人口の1割が年収200万程度とのことどうやって結婚をして子供を育ててゆくのかなと心配をしてしまいます。

私は石橋青果で働く皆が石橋青果の仕事を通して仕事のスキルを磨くことは勿論、人間的に成長して欲しいと考えています。仕事の中でできなかったことができるようになる。時間単位でこれだけの仕事しかできなかったのが1割増の仕事ができるようになる。また、上司として部下に対して憧れられる様な人間味のある人になって欲しいという事です。仕事が人間を磨くという事は日本の持っている”道“の考え方であります。仕事は面倒があったり、苦しいこともあるけれどお客さんや同僚と共に作り上げた時のやりがいは格別なものがあると思います。会社をもっともっと磨き、働くみんなが少しづつ成長をしてゆく会社にし続けたいと思います。