台風21号が去ってゆきました。長雨による影響がないことを祈るばかりです。ここ数年感じることなのですが夏がとても暑く、涼しくなったかなと思ったら寒くなる。秋という季節がとても短くなってきた様な気がします。秋の夜長を楽しむという習慣は八百屋である我々はありませんが、暑くもなく寒くもなく窓を開け放っていると虫の音が聞こえてくるというそんな時間が短くなったのはとても寂しい気がします。市場はキャベツ白菜などをはじめ順調に入荷してきております。生産者にとっては少し物足らない相場なのだと思いますが、この機会に消費者の皆さんには沢山の野菜を食べて欲しいものです。選挙も終わり、少し落ち着いた日々になるのでしょうか?安倍政権が長期政権となりますが、謙虚に政権を運営してもらう事を祈るばかりです。
先日、香取慎吾君と萩本欽一さんがテレビに出ていて、欽ちゃんがやりたいことやるという趣旨の番組を見ていました。欽ちゃんが駒澤大学に通っているのもびっくりでしたが、この番組を通して働くという事が私の心にしみましたので記します。その昔キンドンと言う番組だったと思いますが良い子・悪い子・普通の子という三人がそれぞれの役で感じたことを語るという番組がありました。欽ちゃんがいろいろな指示をしてとても楽しい番組だったことを懐かしく思い出しました。見ていた番組の中では香取君が一人で三役をこなすという設定ではじまりました。3人の役を一人でこなすことはとても体力的にハードであることは間違いの無いことです。番組がはじまってから直ぐに香取君は汗だくになってゆきます。そこに、打ち合わせに無い子供の役などを欽ちゃんがアドリブで振ります。見ている私は面白いと感じました。何故なら、裏方のスタッフも知らない、筋書きのないストーリーになって行ったからです。裏方さんからも「どうすりゃいいんだ!」と愚痴がこぼれる程。ここまでくるといつものスマートに笑いを取る香取君ではなくなり、頭は真っ白、ドタバタの昔の喜劇役者みたいになってゆきました。本来は香取君も40歳であり、今や国民的なスターでありドタバタと役を演じる必要もなく、今あるキャラクターだけで十分に人気者でありお茶の間を楽しませているのです。しかし、欽ちゃんは最後に香取君に向かって言うのです。「今重要な年齢なんだから汗をかかなくちゃだめだよ」と。私は欽ちゃんの香取君に対する大きな愛情と仕事に対する厳しい姿勢を感じずにはいられませんでした。ちょっとばかり上手く行っているから安心するな。少し信用を得ることができたと思って浮かれるな。わかったような振り・知っているような振りでその場をごまかすな。このようなことを総じて語ったのが「汗をかけ」という言葉なのだと思います。
自分を振り返り、”どっき“としました。社長としてちゃんと自分が汗をかいているのだろうか?社員の皆に適切な仕事を与え、各自が成長するような仕事の与え方をしているのか?少しばかり利益が出たからと言って、真摯にお客さんの事を考えて毎日を大切に積み重ねてるのか?自問自答。働くことが自分を成長させることにならなければならない。口だけで効率化、改善、収益性アップと言っていても何もはじまらないですね。色々な情報を手に入れてその情報や知識を知恵に変えてお客さんに喜んでもらう。その為にも現場を大切にしなければならない。現場から出てきた声を大切に会社にとり入れる必要があるなとつくづく感じています。
どうか皆さん、一緒に考え、汗をかき、毎日を大切に積み重ねてゆきましょう。