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平成18年6月

社長のつぶやき Vol.33               平成18年6月

梅雨の季節、蒸し暑い日が続きますね。スイカがとっても美味しく感じます。
経営塾の先輩にある本を薦められ読みました。
本多静六著「人生計画の立て方」
本多静六さんは、11歳の時父親を亡くされ苦学したそうです。
19歳のとき山林学校に入学、第1期試験にて落第、
古井戸に投身したそうですが死にきれずそこらか死ぬ思いで勉学に勤しみ、
2学期は学年で1番になったそうです。
本多さんは、この時「成せばなる」一所懸命に何事にも打ち込めば必ずや成功すると
自信を得たそうです。
本多さんだからこんな事ができたのだと考えるのではなく
我々も同じようにできるのだと言う素直な気持ちで読んでいただきたい。

人生計画を立てる必要性はここでは語りませんが
細かな事を計画に盛りこむのではなく
自分の人生を如何生きるかを大まかに決める事が人生計画と捕らえてください。
本多さんは、ドイツに留学した時ドイツの森林経営から
合理的経済的な人生計画の必要性を感じたそうです。

森林経営って考えてみれば気の遠くなるような長い時間を計画する事ですからね。

本田さんの計画を記します。
1.40歳までは一途に奮闘努力、倹約貯蓄、
       (具体的には与えられた仕事を一生懸命やりきり収入の4分の1を貯蓄)
2.40~60歳までは、大学教授の職務を通して国家社会のために働く
3.60~70歳までは、国恩世恩に報いるため一切の名利を超越し奉公する
        (要するに一切の収入を期待せず世話になった国社会に奉仕する)
4.後省略
本多さんは、25歳から収入の4分の1を貯蓄に当て続け
40歳になったときは、生活だけなら利ざやで食べていけるようになったそうです。
現在の低金利時代では、運用を考えなければ無理かもしれませんが・・・・

この計画に対する生活態度というのがとても気に入りましたので記します。
●心を快活に接する事 ポジティブに物を考え生きている事へ感謝する事
●専心その業に励む事 職業を選んだら迷わず専心打ち込むこと。やり抜いていくうちに仕事は面白くなり道楽化する。そのためには、時間の厳守・明日の仕事に差し支えない様に準備することが大切である。
●善を称し悪を問わない事 人は長所と短所を持っている人の短所を攻めるのではなく長所を認めることが大切です。
●人から受けた恩は、必ず返す事 読んで字のごとく 後 恩を受けた人への報告を必ずする事。大成したら一気に恩を返すということは難しい
●人事を尽くして時節を待つ事 
●個人間の金銭貸借は行わない
と書いてきましたが紙面が足りません。良ければ子供の教育にもとても良いと思われますので一読してください。