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平成20年9月

初秋を感じる今日この頃です。
台風13号は、比較的日本に影響を与えることなく通り過ぎてくれました。
皆様のお陰様で、この社長のつぶやきは、5年を積み重ねる事ができました。
皆さん本当にありがとうございます。

 さて、このひと月で私の心を揺さぶる2名の方と会う機会がありました。
一人は株式会社エバ社長の江馬康雄さんです。
エバは医療機関に酸素を売るお仕事をしています。
江場さんは、社会人として社員として仕事をする前に、
先ず人としていかにあるべきかを社員の方々に
しっかりと伝えているとひしひしと感じました。

実は、エバと言う会社は知る人ぞ知る“どんたく”の裏にあり、
亨と呑んでいる時にエバの社員さん5~6名と良く一緒になりました。
その部長らしき方が部下の方に話していることを盗み聴きしていて
「何かこの人いい事言うな」と私は感じておりました。

その部長を育てていた社長が江場さんだったということもあり大変親しみを感じました。
江場さんの生き方がとても豪快かつ繊細でそれに共感する人たちがたくさんいます。
その中には多くの著名人がいらっしゃって、
その方々と色々な取り組みをされています。
具体的に書きたいのですが紙面が無くなりますのでライフLifeと言う本を読んで下さい。

 もう一人が葉室頼昭老師です。
大澤取締役のご縁で2時間近くのご講演と食事を一緒にさせていただきました。
老師は、公家のご出身で医者として西洋医学を学び
後年は春日大社の宮司をされ東洋の心を達観された方です。
(老師の治療法は、東洋の心で問題を見つけ西洋の技術で
                       対処し東洋の心で根本治療をする。)

日本人は共生の文化を先祖代々受け継いできたが、
現代はそれが薄れつつあると嘆かれておりました。
共生とは、相手の立場に立って物事を考えるということです。
古来日本は島国であり、そこにあるものを皆で分け合って生きてきた。
限りある大地の恵を独り占めするのではなく
相手の事を思いやり、譲るという文化を
日本人である我々の遺伝子に長い年月をかけ組み込まれたのです。
そういう共生と言う文化を持った民族が日本人です。
我々は共生と言う民族の文化を大切にしなければなりませんね。

葉室老師の講演には経営者ばかりだったのでその他にご教授いただいたのが
「利益は後からついてくる」と言うことです。
つまり目先の利益にとらわれると永年の成長は無く会社の存続が難しくなるということです。
具体的には「お客様の喜ぶことだけをやれ」ということです。
自分が儲けたい!だからこの品をお客さんに売る!では商売が成り立たない。
成り立ったとしても長続きはしない。
お客さんが喜んでこれが欲しいというように販売をすることが大切なのです。
これが世の中の原理原則であるとご教授していただきました。

最後に二人の方々に共通してお話しいただいたのが
これからはアジアの時代であり日本が中心となって世界を引っ張ってゆく時代が
来るということです。