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平成22年3月

花粉の季節!
三寒四温、街路樹には花芽が膨らみ桜の花がもう咲いている所もあります。
また、本格的な春がくる・・・本当に楽しみです。
私は寒いのが嫌いなのでこれから夏にかけ、とてもわくわくする季節です。

学生は卒業と言う別れと共に入学入社という新しい出会いがあります。

当社も4月1日に若い力が入ってくれることとなりました。
一日も早く立派な社会人となり自立して、
社会のためにそして会社のためになる人間になって欲しいと思います。

来年度の事業計画をつくり込むのに現在、右往左往しています。
そして、今年度の決算は、もう目前となっております。
21年度の決算は、売上はなんとか
確保することができ目標数字に届きそうなのですが、
利益確保には大変に苦戦を強いられ計画数値までに程遠くなりました。

それも、夏冬の賞与そしてもちろん期末の賞与が
減額となってのことなので大変心苦しく思います。

どうして、会社は利益をあげなければならないのか?
今月のつぶやきはこんな話をしたいと思います。

会社は利益をあげると約半分の額を税金として支払います。
例えば、3000万円の利益をあげたとしますと
約1,500万円程度の税金を払わなくてはなりません。

納税するくらいなら全て社員に還元した方が良いと考える経営者も沢山いると思います。
確かにそれも間違いではないと思います。
1,500万円の納税の代わりに17名の社員に
3000万円の期末賞与を分配したら税金を払うことなく
(個人の所得としてはかかりますが・・・)
会社としては何も問題がないようにみえます。

少し考えて欲しいのですが、
今、製造業が沢山倒産している中なぜトヨタ自動車は
多額の損失を計上しても現在倒産せずに
そして、社員を解雇することなく営業をできているのでしょうか?

それは、半分納税した純利益を
会社に何十年と言う間蓄積し続けていた努力の賜物であるのです。

蓄積を厚くしたがために会社はこういった不況や
リコールなどのトラブルが起きても倒産せずに営業ができるのです。
利益は会社を倒産しづらくします。

また、納税と言うのは国民の義務の一つであり、
社会貢献でもあります。
会社は社会の中で生かされている法人であります。
その法人が社会貢献をしながら大きく育ってゆくために
納税をすることは当たり前のこととなります。

会社が利益をあげる理由としてもう一つあげられるのが、
新しい事業への投資のためです。

現在環境が大変に厳しく、
中間業者と言うのは淘汰されています。

現在当社が行っている仲卸業と言うのもあと何年続くか分かりません。

大手量販店はもうメーカーと直接取引をしています。
それがコストを下げる最大の手法だからです。
野菜だけがなぜ、我々を通して販売し続けなければならないのでしょうか?

我々自身が意識改革をして構造改革を行い続けることが必要となります。

そして新たな顧客の創造と新たな事業創造をし続けなければなりません。
その為にはどうしても資金が必要になります。
その為に利益をしっかりと蓄積する必要があるのです。

私も個人的にはみなさんに沢山お金を渡したい。

でも、強い会社=倒産しづらい会社をつくることが
それ以上に大切なのです。

関わる人々が入りたいと思う会社の一つの要因であると思いますので
利益の考え方を共有してゆきたいと思い今回つぶやきに書きました。