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2019年2月

 今年は雪が全く積もらない名古屋の冬です。2月もはつかを過ぎ日中はぽかぽか陽気になってきました。寒暖差が大きいので体調管理には皆さん気をつけてください。三寒四温という言葉は3月に使うものだと思っていましたがもうそんな陽気になっています。今年は春の訪れが少し早い気がします。大根キャベツ白菜の相場は依然と安値傾向で昨年10月の台風の影響は今の所は出ていません。この状況は食卓には優しい相場ですが、生産者には大変に厳しい状況であり若い世代における農業からの離反がとても心配です。
 経済連・農協などの生産地と関わるのは卸会社であり、全国の生産地から商品を集荷することが役割です。我々仲卸がその商品の値段を決めながら仕入をしてそして専門店やスーパーに卸すというのが中央卸売市場の基本的な役割です。我々仲卸としてはどうしてもお客さんに値打ちに届けることに目を向けがちですがこれからはお客さんと共に農業のあり方を考え、生産者とも経済的に共存できるようなことを考えていかないといけないようです。需要と供給のバランスという市場原理がありますので恣意的に操作することが大変に難しいと思われます。しかし、加工用の野菜などはまだまだ安定した単価を生産者に届けられる余地が沢山あると思います。我々の出番は沢山あると思われます。
 我々の仕事の開始時間は朝早く、土日祝の休みはなく学校を含み大きな枠組みと休日が異なります。また、今年のゴールデンウィークは、巷では10連休ですが市場関係者は長い連休を取ることができていないのが現状です。110日の休みがあるのですが、こうした労働環境は採用活動において大変なハンディーであり現在の採用環境ではとても苦労をしています。2008年のリーマンショックでは派遣切りなどで大変な問題になったことは記憶にあると思われますが、しかし、我々が居る野菜業界において経営環境の悪化においてリストラをした会社はほぼありません。(過剰な投資などをしたところは別ですが)こうした意味では青果業界は、安定した労働環境だと思います。また、毎日の家庭の食卓や飲食店などのテーブルに野菜は欠かせません。そして、産地に目を向けるときゅうり・トマトなどの果菜類や豆類を中心に収穫時期というのは決まっておりその時期を1日でも過ぎてしまうと育ちすぎ商品価値が大きく落ちてしまいます。我々市場関係者がいるからこそ家庭や飲食店そして加工業者の方は鮮度ある野菜を扱うことができているのです。また、生産者の利益にも大きく貢献していることは間違いないです。我々が行っている仕事は、お届けするお客さんにとって無くてならないものであると思います。我々が行っている経済行為は周りの方たちに幸福を届けているとても素晴らしい仕事です。
だからこそ、この仕事をもっともっとブラッシュアップしてゆく必要があります。運営サポートにおいては受注が販売担当者の活動を効率的にしてゆき、外食のピッキングのスピードをアップさせています。営業職はお客さんへの提案をして売場の活性化やメニューに季節感を持たせることが役割です。間違いなく商品を鮮度よく届けるのが配送の役割です。届けた売上を請求し入金の確認し、資産の管理をしていくのが総務部です。
石橋青果の社員ひとり一人はその役割においてプロとしての意識を持って仕事をしていただきたい。その為に沢山の知識と知恵が必要となり、しっかりとした行動力が無ければなりません。個々の技術を上げてゆくことは個人の成長につながり、それが会社の成長になると私は考えています。石橋青果で皆さんが成長し幸福になって欲しいと考えています。力を合わせ皆で頑張りましょう。