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社長のつぶやき

台風過ぎ少し気温が下がりここ数日でやっと秋を感じる朝夕です。立秋を過ぎたあたりからずっと日中35度以上が続き9月の前半まで過ごした様な気がします。働く皆さんは勿論のこと、ご家庭の皆さんも相当な疲労感があったと思います。野菜の相場はお盆以降から徐々に落ち着きを取り戻しましたが結構ここまで高値安定と言っていい相場が続いてきました。少しは相場が落ち着いてくれることを祈るばかりです。
DMPH早矢仕社長から紹介された本、「豊田章男」(東洋経済発行 片山修著)を拝読いたしました。章男氏は豊田自動織機の創業者佐吉からの家訓を受け継いでいるのはもちろんです。しかし、トヨタ自動車(以降トヨタ)は世界企業となり勿論豊田家の範疇を越えた企業活動をしています。章男氏はリーマンショック後に社長に就任をします。就任後トヨタの中で不易流行を明示し実行する章男氏に大変な学びをもらいました。その中で流行の部分はトヨタイムズなどの宣伝の部分で露出しているので皆さんも興味を持って見ていただければ感じるものが多いと思います。反面である不易という部分を貫く章男氏に人間性の大きさ高さ深さを感じます。それはトヨタという大企業の中で創業家のプレッシャーを感じながらもTPSと現地現物といういわゆる豊田家の家訓を世界企業となったトヨタに再インストールをさせてゆきます。章男氏が社長に昇格する前にはトヨタはアメリカの三大メーカーを追いつき追い抜き、1000万台以上の新車販売を記録し売上規模が世界一になります。トヨタは世界各国に工場を建設し名実ともに世界一になってゆきます。しかし、急速に拡大したトヨタ社内には残念ながら不易であるTPSや現地現物が日本は勿論世界各国で薄れていくことになります。売上、新車台数が一番の目標となりお客さんの顔が見えなくなっていたのです。そんな中アメリカでレクサスがリコールの対象となりトヨタ社の対応が後手に回り章男氏がアメリカの公聴会に引っ張り出されて「全てのトヨタの車に私の名前が入っている。車が傷つくことは私自身の体に傷つくことと同じです。トヨタの車を買った方に不安を与えたことに対してメーカーとして恥ずかしい」と謝罪をしたというニュースを覚えている人も多いと思います。ある意味で創業以来トヨタが積み上げていた不易が崩れていた証であったのだと思われます。そこから50代の章男社長がTPSと現地現物を地道に積み上げてゆきます。平成の失われた30年間、モノづくりのメーカーまた日本の企業として唯一、トヨタは時価総額をしっかりと伸ばしたのはこの不易である変えてはならないものを全社一丸となって守り続けているからこそのなせる業であると感じました。また、社長を支えていたのがもう一つの顔“モリゾウ”であり、社長を成長させたのがその師であるテストドライバーの成瀬弘氏であったという裏話は大変に興味がありましたがここで記すことが出来ません。
 我社は色々な野菜をお客さんに届けることが仕事です。お客さんから注文をいただけることが当たり前となり、毎日の仕事の中で自分中心に仕事をしがちになってしまいます。再度皆さんに考えてもらいたいのが、「鮮度ある野菜をタイムリーに価値ある価格で届ける」ことが当社の理念「幸福を届けます」を実現することです。この考え方は成長させてもなくしてはならない不易の部分です。毎日注文を頂けることは常ではなく、有難いことであると再度胸に毎日を大切に重ねていきたいと思います。