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平成27年7月

夏が来た!
台風9・10・11号が同時に発生、
11号が日本に上陸
・・・12号がまた発生しているけれど・・・
産地に大きな被害があったと聞かないので
少し安心しながらも、各地に浸水の被害をもたらした様子です。

その台風のお蔭なのか梅雨明けをしました。
なんとなく6月から7月前半は気温も上がらずにいたのですが
ここにきて夏本番!
抜けるような青空と白い雲それと共に
寝苦しい夜がやってまいりました。

みなさん体調管理には十分に気を付けてください。

7月3日から5日に中国、
8日から10日に北海道へ
出張・研修に行ってきました。

ここに少しですが記しておきます。

 中国山東省は、天候も安定していて
玉ねぎの出荷は順調ですが白ねぎに関しては
昨年安かった為に作付を減らした生産者が多いために
現地価格は4割近く値上がりをしています。
8月末まで高いと言うことです。

また、現地作業員(パッカー)の賃金は
約4000元に跳ね上がっております。
(2003年当時聞いたときは500元)

ちなみに都市部にて大学新卒の賃金は
1500元から2000元です。

パッカーの仕事は、日本でいう3Kという仕事に
当たるのでしょう。
パッカーの年齢は相当に高くなっています。

日本と同様に若者が3K職場を敬遠している様子です。

今年の特徴として日本と同様に
韓国も玉ねぎ・白ねぎなどの作物が不作です。
韓国は中国産の生産物を買いに来ています。

為替が円安傾向ということもあり、
日本は韓国に商品を買い負けてしまうということが
起っています。

実際に現地では韓国向けに玉ねぎを再選果していました。
その数量は100万トン以上という数量だということです。

経済のグローバル化ということを肌身で
感じざるを得ない体験です。

話は変わり建設中のビルが
資金の途切れにより建設放置されているところは
確かに一部ありましたがマスコミがいうように
中国経済が全般において落ち込んでいるという様子は
感じることはなく若い人たちの消費意欲はとても旺盛であり、
中国はまだまだ伸びると感じて帰ってきました。

 北海道帯広では干ばつで大変に困っているようです。
旭川・和寒は私が行ったときには晴天でした。

数日ぶりに晴れたこともあり和寒の生産者は
農作業を進めたいということであまり話す時間を
もらえなかったくらい忙しそうにしていました。

北海道は広いけど石狩山地の影響なのか?
日高山地の影響なのか?雨に関して
真逆なのには大変に驚きました。

帯広に行った理由は、仲卸の仲間である
北果の細川社長が会社を立ち上げ
そのアシリのコンセプトを学びに行きました。

帯広平野にて農作物を作る農家は
ほとんどビート(砂糖の原料)と小麦です。

種まきも収穫も全てトラクターでき、
人手がかからない農業が帯広から釧路にかけての特徴です。

その生産者に我々が扱うかぼちゃであるとか
玉ねぎ、馬鈴薯の種付けから収穫の依頼をしても
なかなか受けてもらえません。
それは、人手が必要となるからです。
そこに目をつけ、種付けと収穫をアシリが担当し、
土地をかり、日常の手入れなどは生産者に
お願いをするといった事業を始めていました。

その投資金額は数億円に上ると勝手に考えていますが、
4000坪の敷地とそこに500坪ぐらいの倉庫、トラクターなどを
用意していました。
そのスケールの大きさに驚きました。
この考え方はアメリカ、ニュージーランドなどの
産地との競争を視野に入れたものなのでしょう。

 中国と同じ3K職場でも北海道はオートメーション化に
よって若い世代が農業経営をしています。

当社の仕事もイノベーションをしなくてはならないと感じ、
如何にしたものかと思案の最中です。