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19年10月

9月に千葉に上陸した台風15号に続き19号が広い範囲で大雨を降らせまた、河川の氾濫により甚大な被害が出ました。90名の死者・行方不明者の方々と共に被災をされた方々に心よりお見舞いを申し上げます。自然の力の大きさを知ると共に地球の温暖化がとても心配になってしまいます。台風が上陸した10月12日土曜日に東海・関東地方では公共交通機関などは計画運休などの処置がとられました。これにより、飲食店、店舗が軒並み休業をすることとなりました。我々は名古屋の台所としてこの日も休むことなく営業をしておりましたが、帰り道は驚くほどに閑散としていました。
 今月残念ながら社員一名退社となりました。当社の働き方を改善してゆく必要があると実感しております。また、嬉しいお知らせがあります。2人の社員がマンション・自宅を購入そして一人が第2子が誕生しました。若い世代が自立をして、また次の世代をつないでゆくことを実感しました。石橋青果は、これからもっと働きやすく、未来に向けて安定して皆が生活の糧を得られるようにしてゆかねばならないと改めて決意をしました。
 近年の台風等の気象条件を考えるとやはり地球の温暖化ということは否定ができないと私は感じています。温暖化の根本にあるのは経済の発展ということでありその根底にあるのは人間の幸福です。現在は、水道をひねれば水が出て、スイッチ一つで明かりが灯る。更に、車に乗って自分が思うままに相当に速いスピードで目的地に到着することが可能になっています。産業革命からの100年以上加速度的に我々は便利さを手に入れました。森林伐採など人間が地球に手を加えているのは周知の事実です。温暖化した地球を元通りにするには相当な負担を人間は強いられることを覚悟しなければならないと思われます。ちょっとそこまでと車を利用していたのをやめる。寒い、暑いと言って冷暖房を利用しない。このような我慢をある程度することが予測されます。この我慢を人間ができたとすると今度は経済が大きく沈下していくのだろうと思われます。ここで思うのが人間の幸福とは何か?ということです。やりがいがある仕事を持ち充実して日々を送れること、健康な体と必要なお金があること、良き人間関係で心豊かに生活をすることができる。こうした幸福観は、経済が成長するということを前提に作られてきました。現在日本を含め多くの国が高齢化を迎えどのように経済を維持そして上げてゆくのかということが課題になっています。私は、人間という生き物が幸福に生きるということを考えるにあたり経済の発展を前提としてはいけないのかもしれないと思い始めています。自然に優しい社会、地球という資源を後世の世代に残す社会、他の動物とも共生できる社会などと価値観をこれから何十年もかけて変えてゆく必要があると思います。今、人間は地球があたかも自分たちの所有物の様に利用をしていますが、古代から虫は住み、深海には今でも古代から生き続ける魚がいます。地球は我々人間だけ物のではないという認識を持つと価値観が違ってくると思います。では、経済発展なしに本当に幸せになれるのかと問われると全く自信がありません。しかし、今のままでは人間は後世へ美しい地球を渡してゆくことが難しいと気づきはじめていると思います。最後に食物連鎖を考えるとゲノム操作した遺伝子組み換えの食物を食べることには大変な疑問に感じています。遺伝子組み換えによる農業を認めないこと、これも地球を守る一環だと思うのです。