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平成23年9月

暑さ寒さも彼岸までと言われますが、今年の秋はその通りになりそうな気配です。
衣替えから皆、長袖が欲しくなるのかもしれませんね。

台風12号により紀伊半島は大変な被害となりました。
亡くなった方のご冥福を祈ります。
また、どうか早い復興を願うばかりです。
そして、台風15号が日本を縦断してゆきました。
各地で被害のニュースが流れています。
秋作の野菜が心配です。

生産者の方々は、圃場の整備とハウスの修理などに汗を流されていることだと思います。
これから年末にかけての出荷に大きな影響が出てくるのではと、心配になります。

平成24年4月に事務職の採用を2名することとし、
名古屋市内7校の高等学校に求人をしました。

いくら求人倍率が低いとは言え、
うちの会社には応募は少ないだろうと一所懸命に
就職担当の先生にお願いしてまわりました。

すると何と、7月に会社訪問した7校全校から応募して頂き、
また、採用試験にも7校とも応募して頂けました。

信じられない事です。
しかも、皆優秀な生徒さんばかりで選考には相当、頭を悩ませました。

高校生は、大学生就職活動とは違い一社しか学校から推薦をしてもらえません。
当然、当社としても7名全員を採用することはできません。

2名の採用をすれば5名は不採用となります。
採用者として、責任の重さを感じざるを得ません。

彼女たちは、高校受験にて、競争の厳しさを
少し味わった事だろうと思いますが、
彼女たちが初めて社会の門をたたくのに、
採用と不採用という二つの道に分かれることとなりました。

採用された側にとっては、笑顔もしくは
当然という顔(今風にいえば、どや顔)になるのでしょう。

でも、不採用になった彼女たちの人生を考えると私自身切ない。

それというのも、私自身受験というものに成功した
体験が少なく、不合格通知をもらった時の寂しさと共に
自分自身の能力のなさというか不甲斐無さというか
何とも言えない感覚を未だに覚えているためだと思います。

特に今年、次男が受験をします。
一所懸命に頑張っている姿を見ている為
そんな感情が大きいのかもしれません。

不合格になった彼女たちが石橋青果を
恨むことは別段どうでもいいことですが、
彼女たちがネガティブになることが
少し怖いと感じています。

ご縁はありませんでしたがどうか真っ直ぐに生きて欲しいと願います。

 ここ数年当社は、売上が順調に伸びてきて、
社員数も増えてきました。
それと同時に社会的な責任も増しているのだと
痛感しております。

採用もその社会的な責任の一環なのでしょう。

お客さんに対して嘘をつくことなく真摯に相対することを
初めてとして、法令を順守し、皆さんの働く環境を整備してゆく事などなど。

本当の意味で石橋青果は法人となってゆかねばならないと
ひしひしと感じております。

法人という人格を石橋青果がしっかりと確立してゆく事、
これは社会の中で会社が生かされて生きることだと思います。

だからこそ、自分だけが良ければいいなどという考え方を捨て、
どうしたら社会に生かされるのだろうと考えて欲しいです。

 この採用活動を通し色々な事を考えるきっかけになりました。
24年3月初めて社会人となる二人の為にも石橋青果をよりよくしてゆきましょう。