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平成20年2月

 「立春とは名ばかりで・・・・」と言う季語がぴったりの寒さが厳しい2月となっております。
ご家庭の皆様におかれましては、寒さに負けることなく元気はつらつのことと存じます。
ここ数日名古屋近郊の生産地は雪の影響もあり生育が遅れ出荷が少なくなっています。
しかし、消費が伸びていないのか思ったより単価が上がらないのです。
中国の野菜も店頭から姿を消しているのでもう少し高値相場になる事を
予想していたのですが、おとなしく推移しています。
これでは、国内の生産者の方々も経費も出ない可能性がありますね。

  先日大澤取締役に薦められ「神道のこころ」(葉室頼昭著)を読みました。
今回のつぶやきはその感想文?と言うことで、お付き合いください。

 藤原氏系統の公家である葉室家に育った頼昭氏は、医学の道へすすみ
西洋医学を学びます。
もともと公家である家庭に育ったことと葉室家の独特の体質?により母より感謝と言う事を
常に教えられてきた頼昭氏は、東洋医学へも自然と目がむいてゆきます。
西洋医学は対処療法であり東洋医学は根本療法であるといいます。
東洋療法は人間の体と宇宙と一緒であるという考え方だそうです。

話は少し飛び、葉室家は代々神社に使える身であり、
頼昭氏も弁という役を受け継いでいたそうです。
ちょっとしたきっかけと縁があって宮司になる勉強をされ
春日大社と言う大役を射止められた。
いわゆる神道と言う世界も極められました。

話を戻しそういった経歴の持ち主ですから、西洋医学が中心の医学会において
鍼などを用いて治療にあたり、たくさんの成果をあげられた方です。
詳細を知りたい方は本をお貸ししますので読んで下さい。

 その中で人間の生き方という風に私は捉えているのですが、
何事にも逆らうことなく自然と共生して生きることが非常に大切であり、
全ての原理は自然の法則によると理解しました。
人の力などはほんの小さなものでしかありません。
人は自然の中で生かされているという事に感謝し
常に循環していることを感じそのバランスをとって生きてゆくことの大切であると
頼昭氏は言っております。

 バランスと言うことを頼昭氏はこういう言葉にて表しています。
「西洋医学は、病原菌によって病気が起こるから、
そのばい菌を殺したらいいという考え方です。
このばい菌を殺し続けるとその反動によって人間もまた滅びることにつながります。
・・・・人体も宇宙と同じ仕組みでバランスが崩れた時に病気になるのです。」・・・・
別に私は宗教が良いとか悪いとかそういうことを言っているのではないのです。

 この世の原理原則は自然の中にこそ存在し、それは循環していて、常にバランスしている
ということが判ったことで私自身のものの考え方がとてもすっきりしているのです。

是非皆さんがこの本を読んでいただき自分の考え方の原点を話し合って見たいものです。

大澤取締役ありがとうございます。