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平成20年3月

 3月に入り突然冬から春に突入そして、初夏?と思わせるような陽気が
ここ数日つづき桜の開花予想が一週間も早まりました。
花粉症のお持ちの方はさぞ苦労をされていることと存じます。
お見舞い申し上げます。

 平成19年度も後残すところ数日となりました。
お陰様で今年もまずまずの成績で終了できそうです。
これも皆様の日々努力の積み重ねと一丸となり協力して頂いたお陰です。
心より感謝申し上げます。

急に暖かくなったせいもあり法れん草を含めて葉茎菜が一気に伸びて
市場の中が溢れかえっております。
中村岡山チームは四苦八苦しております。
また、中国餃子の問題が中国野菜の使用にまで発展して、
業務用のお客様から国産への変更の要請が相次いでおります。
国産の作付けは去年より減らしていることもあり
人参里芋ねぎなど輸入に頼ってきた商品は国産に全てシフトすることができずにいます。

このような状態ですので、野菜は結構高騰しました。
しかし、外食事業部においては値付けが合わなくなっており
採算割れをしている商品が多く出ております。
その結果3月はとても苦しいひと月になっております。

最近私が不思議に思うことですが、中国野菜の輸入問題を語る時、
何故マスコミは自給率を上げようという事をいわないのだろうか?
政府も同じことなのですが・・・・。

自給率と戦争は大変密接な関係があります。
自衛隊がいくら素晴らしい兵器を揃えたとしても今の自給率では結局、
防衛と言う名の戦争もできないのです。
歴史小説でもよく出てくるけど戦争をする時に重要なのは
兵器兵隊も必要なのですがその兵隊に食べさせる食糧がなければ戦にならないのです。
まぁ日本の場合戦争する気が無いので問題は無いと思います。
また、戦を仕掛けられた時点で即負けが決定していますから。

しかし、これからの戦争は多分兵器を使い兵隊を使う戦争ではなく、
経済という名のもとで商品と言う武器を使って戦いが行われるのでしょう。
例えば中国が今より経済発展することは明らかですよね。
その中国が日本にある技術を手に入れより経済発展をしようと考えたとしたら、
わざわざ兵器を使って戦わなくとも経済の力
・・・いわゆる食糧の輸出を拒んだとしたら・・・いわゆる兵糧攻めです・・・・。

アメリカが本当に同盟国として助けてくれる保証はどこにもないのです。

すごく大きな事から自給率の問題を指摘しましたが、
我々が子供の代にこの日本と言う国を渡すことを考えた時
今の農業のあり方には、大変不安があります。

でもそのことを誰も何も提唱しないのは何故?
ガット協定のため
・・・・弱腰の外交を考えるに当たりやはり自給率が低いから物が言えない?・・・・

アメリカにやはり魂までもささげてしまっているのではと考えてしまうのは
私だけでは無いと思います。