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平成21年7月

7月に入りとにかく暑いですね。
梅雨明け前に35度以上と言うのは記憶にないです。
この影響で葉物を中心に暑すぎて成長が止まります。
品質が良くなくて相場が高いという悪循環になります。

担当者はこれからお盆にかけて頭が痛いと思いますが、
『鮮度ある野菜をタイムリーに』を念頭に常に置き、実践してください。

しかしながら、地球温暖化の問題が深刻なのだな!と感じます。
我々の責任において子供たちにより良い地球を残すためにも
使い過ぎ、頂き過ぎ、残し過ぎには注意しましょう。

 今月に研修として鹿児島南端の知覧へ行って参りました。

終戦間際にアメリカ軍の本土上陸を阻止するために
日本軍は知覧町の空港を特別攻撃隊(特攻隊)の発進基地としました。

ご存じの通り特攻兵は自らの命を犠牲にして敵艦に体当たりをします。
17歳から24歳の方々が自らの若い命を自分の為ではなく、
日本と言う国のために使い、親兄弟を助けるために使っていたのです。

我々は、経営者として知覧の地に立ち自らの命を何のために使うのかという
大命題を模索するために今回の研修に行かしてもらいました。

また今回は、教えてもらう立場→教える補佐をする立場→自らが教える立場と
全く立場が違ってこの研修をやらせてもらい、とても多くの学びを得ました。

まず、知覧特攻平和記念館にて出撃前にご両親に宛てて書かれた手紙を読み、
自らの命の在り方について考えざるを得ません。

自分が生きているのは自分の意志であり生きているのが当たり前、
好き勝手に生きることが恰好いいと考えて仕舞がちです。
でも、我々は両親から命を頂いたのです。
死を目前にして生まれてきたことの感謝を綴る手紙を目の当たりにして、
生かされていることが本当に有難いと感じます。

また生きる上で、特に社長と言う立場にいると傲慢になりがちですが
今回は謙虚に生き自分の命を自分の為ではなく人のために使うことを学びました。

人とは石橋青果に関るすべての人であり、
日本の農業のためそして、それを食する人のために自分の命を使いたいとつくづく感じております。
(感じるだけではなく実行します!)

ホタル帰ると言う本をご存じの方も多いと思います。
この本に書かれた鳥濱トメさんの営んだ食堂にも参りました。

若すぎる特攻兵は、母に甘えることが許されない分
トメさんを母と慕い、特攻前夜には色々語ります。
トメさん自身も母親役と共に特攻兵の実の親に手紙で前夜から飛び立った様子を知らせたりもしております。     
このトメさんは、生前こんな言葉で人々を勇気づけています。

「何故生き残ったのか考えなさい。
何か、あなたにしなければならないことがあって、生かされたのだから」

特攻で死に切れず生き残った隊員への言葉です。本当に考えさせられる言葉です。

出来ることなら石橋青果の皆さんと知覧の地を訪れて
生きると言うことと自分たちの人生と言うものを共に話し合ってみたいと思いました。
はやり、知覧の地でなければ感じられないことが沢山あります。

生き方を正しくし、良き遺伝子を後世に継承し行きたいものです。