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平成24年7月

九州をはじめ各地でゲリラ豪雨が発生しました。
各地で被災された方には心よりお見舞いを申し上げます。

梅雨明けした後、各地で35度を超す酷暑かと思えは
25度を下回る気温の日が続いたり、
不安定な気象がこれからも続く様子です。

北海道等夏の産地は今現在順調な作柄で
推移していますのでこの調子ですくすくと
農作物が育ってくれる事を祈るばかりです。

連休に富士山に登ってきました。
下界は35度を超える暑さだったので
頂上の気温が10度以下と言う感覚がどうもわかりません。

富士山に登った事のある女房のアドバイスをもらいながら
雨具、厚手のシャツ、ヤッケ等をタンスから引っ張り出すものの、
ザックが一杯になるのをみて、何を置いていこうかと
自分自身で思案をしておりました。
(結果として全て持っていったのですが)

8合目の山小屋までは雨もほとんど降らず
御在所、伊吹山と違い涼しく快適に到達する事が出来ました。

山小屋でカレーライスを頂き、1本600円の缶ビールを呑み
(気圧が低いせいかとても泡がクリーミー)
明日の晴天を期待しながら仮眠。

しかし、翌日1時に目を覚ますと土砂降りと言うか
下界でいう台風並みの気象。

でも、ここまで来たからには頂上へ登りたい。
登っているうちに晴れるかもしれないと言う
淡い期待で一緒に行った仲間と共に頂上を目指すことにしました。

歩き始めて女房が厚手のシャツとヤッケを持っていけとういう
アドバイスに感謝!

歩いている時は何とか体温が保たれているので体は暖かでしたが、
軍手しか用意していなかったため兎に角手が冷たい。

ちぎれるような感覚のまま暗闇の登山を続ける。
1時間程度で9合目に到着。

しかし、山小屋は開いてない。
その上風は8合目の比ではなく強く冷たい。
このまま頂上へ行っても何もなければ
また暗闇のまま下山しなければならない事を
想像するとぞっとする。

そんな事を考えていると山小屋の陰が
空いていて風が少しよけられる場所があったため
そこで1時間待ってから登ることにした。

しかし、風がある程度よけられると言っても
体はぶるぶる震え続ける。
名古屋の冬でもこんな経験はない。

時計がやっと4時を指し頂上を目指すことに。

登り始めやっと体が温まり始めたころに
だんだんと夜が明けてきた。

明けてくると共に風が下から上へ吹いている事が
はっきりとわかる。

それも雨で痛いと思っていたのが
実はみぞれ交じりのブリザード状態!

氷の粒に悩まされながら、泣きたい気持の中
なんとか頂上へ到着。

晴れるかもという淡い期待もむなしく、
帰りの無事を山頂の神社に祈願を
してそのまま下山。

兎に角、顔に当たる氷の粒が痛い。

止まるのも地獄、
歩いても地獄、
だったら歩くしかない。

一気に7合目まで下山。

でもブリザードみたいな風はやまない。

登山者の渋滞の列が長くなる。

痛かった風も気がつくと暖かく感じられる。

6合目の看板にホッとすると共に
もうすぐ5合目と思うとなんとなく足取りも軽くなる。

また、強い雨から下山するにつれて、
ガス状態になり、気がつくとそのガスも薄くなっていました。

なんとか、無事に下山し帰名しました。

下山して聞けばその日頂上付近々の気温は0度、風速21mだったとか・・。
台風でもこんな風をほとんど経験していない。
女性や子供が飛ばされているのもの納得してしまいました。

「頂上へ」という目標は大変苦しいおもいもしましたが、
一歩ずつではありますが歩き続ければ必ず登れる事を
体感して帰ってきました。

先日、社内研修で取り上げた「奇跡のリンゴ」の木村さんではありませんが、
あきらめずに目標に向かう事の大切さを教えてもらえた富士山登山でした。

今、数日経ち少し悔しさが込み上げています。
富士山からちょっとでいいから、いや、素敵なご来光を拝みたい!
晴れた青空を富士山からみたい。

そんな気持ちが・・・。