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2020年1月

昨年12月に名古屋は雪が降りませんでした。また、1月になっても氷点下になることがありません。暖冬であり大根などは大きくなりすぎて生食用では出荷できず、規格外がたくさん採れている様です。生産者にとってはとても厳しい年末年始になっており、離農が進まないことを祈るばかりです。先日も知多のキャベツ農家さんと話していても初夏キャベツまで切れ間なく出荷できるのではと言っていましたので加工用以外の生産者はとても苦しい状況なのだろうと想像をします。市場事業部では乱売傾向のために苦しい販売が続いておりますが、何とか乗り越えて欲しいと思います。今月は2名の退社があり新天地での活躍を祈るばかりです。
私は今年のテーマとして「礎の再構築」を掲げました。理由として外部環境はこの数年で5GやAIなどの導入と共にIoTの進化、自動運転など普及により構造的な産業のあり方が大きく変化をしていきます。トヨタ自動車は車の販売からモビリティー企業への軸足の変換をしているように今までの産業構造が変わる可能性が高いということと共に多様性を認めようとする社会となり、今までの常識が全く変わってくる可能性があります。内部環境としては、6月からの市場法改正においては現状の卸売市場はある程度現状を踏襲することになりました。しかし、五年毎に見直すという条文があるため、AIや自動化などという環境を考えると将来的には民営化も含めた市場改革にあると予測します。また近くは、市場法改正において、現状の踏襲とはいえ開設区域が無くなり関東一極集中可能性が大きく、市場間の競争が大変に厳しいものになると予測されます。本場市場においても、卸合併は懸念材料であり卸会社と仲卸会社の関係も大きく変化をしてくると予測します。こうして変化することは間違いの無いことであり今までの常識が常識でなくなるということは、礎を見直す必要があると考えるのです。よって、礎の再構築というテーマを掲げて推進してゆきます。
また、100年勝ち残りを目指している当社にとって10年先を考えた時に2030年に売上100億を目指したいと考えるようになりました。100億を目指す意味は社員の中から新しい事業を創り出す様な風土ができ、社員が社員を成長させるような仕組み作りが必要だと考えます。そこに社員のやりがいや達成感が生まれてくると考えます。こうした理由で構造的なものが大きく変化をしてくることが予測され、今まで積み上げてきた礎を強化しても役に立たない可能性があり再構築なのであります。今までの仕組みを変えていくということは痛みを感じることも多々あると思いますが、皆さんの協力なくして、強い礎を作ることはできません。意識を変えて、行動を変えてゆくことをどうぞよろしくお願いします。再構築の一つの柱として、部門間を横断した、小集団活動に取り組んでいきたいと思います。例えば配送のミスゼロと言っても、お客さんからの受注を入力し、それを仕訳して集めて配送という流れがあります。トヨタは後工程に不良品を流さないということを確立していますが、当社を見ると後工程への不良品は仕方がないで終わってしまっています。このことについて一番困るのはお客さんです。欲しいものが届かないとかもらった商品が傷んでいるとか?仕方がないで終わらせることは絶対に許されることではなく、こうした取り組みを皆で話し合いって解決することが一人ひとりの成長につながっていくのだと思います。