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2023年度はじめに

ウクライナとロシアの戦争が早期に集結することを心より祈り、世界のみんなが争うのではなくお互いに高め合うような世の中になってくれることを期待します。

 世界的にもウィズコロナとなり、社会生活はコロナ前の様に人が集まることができるようになってきました。これにより昨年よりは経済活動が活発化しております。しかし、コロナ前に社会全体が戻ることはないと思われます。仕事においては、オンラインでの商談が日常茶飯事となりビジネスでの移動が最小限になってきております。これによりビジネスユースでの飛行機と新幹線の売上は早期には回復することはないのでしょう。減少する見込みもあれば増加するのはオンラインやECサイトの開発ならびに自動運転などのAI分野は大きく伸びていくと予測されます。将来的には、飲食店での注文がタブレットからAI搭載の画面に向かって我々は注文する日も遠くないと感じています。

 食品を中心にいろいろな物が昨年は何度も値上げがされることが話題になりました。コロナによりストップしていた供給が間に合わず需要とのバランスで値上がりしているという人もいます。もしこの説が正しければ原油などの生産量がコロナ前と同様になった時にはまた日本は値下げをして元の値段に近づくことになるのでしょう。私はそのようにはならないと考えております。日本はリーマンショック後コストダウンをし続けたために、住みやすい国ではあるけれど成長のない国となってしまいました。アイフォンの部品では日本製品が半数以上使われていると聞きました。しかし、韓国製2割、アメリカ製1割の部品点数に比べ日本製の全体の部品価格は1割以下だと聞きました。部品点数は半分以上でも価格は1割しかないアメリカ製に大きく負けているのです。日本政府は、コストダウンから開発そして付加価値のつくものを奨励していくと考えます。そして、人件費アップを目指しコロナ前の社会にも戻らず成長産業を育ててゆく方針だと考えます。 その中で1次産業である農業が生産の省人化がどのように進んでいくかが流通現場にいる我々の課題だと思います。大手自動車メーカーが農業分野にも触手を伸ばしていると聞いています。その動向を注意深く見ていくことが必要であると考えています。

 もう一つの課題として働き手の問題があります。2022年出生数が80万人を切ったというニュースは20年後、現在の採用母集団が3/4になるということを示しています。現在の求人難に加えてこれから将来の担い手の採用はもっと厳しくなるということです。22年度は大切な仲間たちが離職していきました。本当に残念でなりません。私は、働く皆が成長することができる会社を作りたいと考えてきましたが、もう一つ楽しく働けるというキーワードを加えていく必要があると考えています。

 トラブルや問題はなくならない、なぜならば人間がやることだから。しかし、トラブルや問題を解決していかなくてはなりません。このテーマを今年度は皆で話し合って解決していきたいと考えています。「会話で一丸」を今年のテーマとして掲げました。今日明日の問題から100年勝ち残る企業への問題とたくさんの課題問題が山積です。若手ベテランとみんなが知恵を出し具体的に挑戦できる答えを出して行動に移していきたいと思います。

 市場事業部の担当者変更は、わくわく・ドキドキ感満載です。外食事業部はお客さんの省人化、新しい接客、サービスに我々がどのように関わっていけるのか。そして、ベジドラ事業を確実に収益をアップさせていくために他部門と共にどのように協力していくか?総務、物流と共に今年一年、毎日を大切に積み重ねていきます

2023年3月

今年より昨年の冬は寒さが厳しかったのですね、桜の開花が1週間近く違ってきております。今年はなんとなく暖かな春を感じています。青果物の価格は昨年より少し高めなのかなと漠然と感じています。コロナウィルスとも共存をしていくという社会となりお花見などのイベントも目白押しで経済が動き出した影響なのだろうと思います。経済の動きに対して賃金アップにつなげなければならないなと私自身、いち経営者として決意をしております。その為の利益確保が重要ですね。

テスラのイーロン・マスク氏により日本は未来に消滅するという発言があり衝撃的でした。また、先日の新聞で出生した人数が80万人を割り込んだという記事がありました。予測から10年近くも早い速度で出生数が減っているとのこと。私は大きなショックを受けました。世界的な問題は人口増加が問題になっておりますが先進国においては少子高齢化という問題があり日本においてもここ20年ずっと叫ばれておりますがどの政権も先送りにしており根本的な対策には手を付けられておりません。今年出生した80万人の赤ちゃんは20年後には労働力の担い手になります。実はそんなに遠い未来の問題ではないのです。現在の選挙制度ではこうした長期的なビジョンに対しての問題解決はできないのでしょうね。選挙民も高齢化しており高齢化社会に対して厚遇しなければ政治家は失職をしてしまうというのが現在の選挙制度です。当たり前のことですが選挙に負けるような政策を打ち出すような政治家はいません。こうした問題の先送りは必然です。

世界で起きている人口増加問題は食糧危機につながると言っています。水が足らなくなり畜産も農業も行いづらい環境になっているという予測がされています。私は過去に農水省の上席役人から日本の自給率低下の問題に対して対策を尋ねたときに帰ってきた答えが「アジアのシェアーを確保しておけば大丈夫である」と聞いたときにゾットしました。食料取り合いになるのに農水省は自給率をあげる努力すらしない。農地が足らなくなるというのに耕作放棄地を黙認し挙句の果てに外国に土地を買われているという現状があります。少子高齢化と共に食料自給率をあげるという問題にも現政権並びに政治家の方には真摯に向き合っていただきたいです。この出生数減少は中小企業において採用ができないという問題を深刻化させます。23年の20歳の人口は約12万人でありピーク時の3分の1になっています。現状でも中小企業は採用に苦慮しています。それがまた4分の3になるというのです。今日明日の問題ではありませんがこうした未来の課題に対して特に若い人が問題意識を持つことがとても大切だと思います。勿論、一人が意を唱えても何も変わりません。若い世代に20年、30年後の日本の未来を見ようと努力して欲しい。社会の仕組みを変えようと政治にも関心を持つ人が増えて欲しい。選挙に行かない若い人が多いと聞きます。短絡的に18才から選挙権を与えているのもどうかと思いますがその権利を果たさないのもどうかと思います。一人が何かを変えようとしてもかわりませんが少なくとも選挙に行って欲しい。投票に迷えば政治家をみるようになり、政治に関心も出てくるのかと思います。

自分の居場所を磨くのは自分でしかないという自覚を持ってほしいですね。

2023年2月

365日のうち12分の1があっという間に過ぎ、2月の給与支給日となりました。光陰矢の如しを胸に刻み、毎日を大切に積み重ねていきたいものです。今年の冬は寒いと感じながらもこの時期になると夜明けが早くなり17時以降は明るくなっています。春の訪れを予感します。青果物の市況は1月後半から高値というほどではありませんが強い相場が続いています。居酒屋さんは0時過ぎのお客さんは戻ってこないとのことですが早い時間の客足は伸びているようです。ウィズコロナで経済が回りだした影響なのでしょう。コロナ前の様な活気のある経済になることを祈るばかりです。

ロシアがウクライナに侵攻して1年が経ちます。ロシアVSウクライナというより、ロシアVS西側諸国NATOという図式になってきました。その他に中国とアメリカの覇権争いが激化しており、台湾有事というものあながち噂だけのものではなくなる危機感もあります。岸田政権も急に軍事増強ということを言い出しておりここ数か月なんとなく世界情勢は危機にさらされているように感じます。核兵器の拡大をしたとしても豊かになる人はごく一部であり、核は抑止力があると言われても使えない兵器であることは間違いのないことだと思うのです。政治的な難しいことはわかりませんが、お互いに嫌だなと思うことをされたら喧嘩になるのは個人も国も一緒のはず。世界のリーダーたちが胸襟を開いて話し合うということについて、一国を背負うという立場もあり難しいことは理解をしますが進化している時代だからこそ話し合いで解決してもらいたいと思います。

世界のことはともかく、社内で話し合うということはとても重要だと思います。

今年度のテーマ「会話で一丸」と掲げ、いろは研修を2回開催しました。組織図を明確にしていくと仕事は縦割りになっていきます。よって隣の部署がどんなことをしているのかがわかりづらくなっていきます。そんな中、お客さんは石橋青果のことは一つとしてみているために電話を取る事務員さんがクレームをいただいても対処ができないということがあり、そのためにお客さんの怒りが大きくなってしまうという事例が研修で上がりました。部門を越えて会話をすることは問題の解決の糸口が見つけやすいと思われます。自部門だけでは解決ができないことも他部門との協力で時短やクレームになる事例が解決されていくことは明白です。自分の商品ではないからわかりませんでは商談になりません。お客さんから見たらネギ屋さん、レタスやさんは関係なく、市場事業部も外食事業部も関係なく石橋青果なのです。基本はみな同じなので隣の仕事をのぞいてみること、話をしてみることがとても大切であり、ちょっとした提案が配達の回数を減らしたり、クレームをもらうことが減ったりということにつながるのだと思います。2023年度事業計画を現在策定中です。皆にたくさんのリターンをするためにも適切な利益を上げることが必要です。そのためにも自部門だけでなく他部門と協力をしていくことが大切だと考えています。事業計画の中に具体的にどんなことをしたらいいのかをみんなで考えていきたい。そして、そうした意見をどんどん出してもらいたい。

100年勝ち残るためには社員一人一人の成長が絶対条件です。

2023年1月

12月6日に名古屋には積雪10㎝にもなる大雪が降りました。私は、22年は暖冬になるのだろうと勝手に思っていましたが寒くて仕方がない日が続きました。雨は降らず晴天続きの12月そして正月だったのでウィズコロナの中多くの人が海外や国内に出かけたようです。野菜の相場は比較的に落ち着いており値上がり傾向の食品の中で青果物は例年通りの相場だったので家計には少し優しかったと思われます。

例年通り上知我麻神社にて初恵比寿に参加をしてきました。今年は少し早く行こうと女房にお願いして10時過ぎに神社に到着。先に1人がおられましたが2番目ということで少しテンションが上がっておりました。神社職員の方は今年の運営方法を変更して並んだ順に祈祷札を集めて順番通りにご祈祷をしていただきお下がりをいただくのも順番通りにいただくことができました。昨年までだと早く並んでも祈祷札が呼ばれるのも何番目に呼ばれるかハラハラしており、お下がりをいただくのも出口で多少の混雑がありストレスを感じていたのですが今年の運営はとてもスムーズであり神社のしきたりも進化してゆくのだと感じるとともに早々に拝殿を後にできたことにとてもすっきりとした気持ちになりました。もう少し付け加えると一番札を取り合う掛け声はもうなくなりました。今年は規制のない神事のため昔の様にワイワイとすると期待をしていたのですが0時になってもなんとも皆さん行儀がいいというのか?そこには少し寂しさを感じます。商売人に元気がなくなったようなそんな感覚です。

今年の私の書初めは「会話で一丸」としました。書き上げた瞬間に女房に解りやすいとお誉め?のお言葉をいただきました。今まで私自身が対話をしなければということに神経をとがらせていたのですが、対話というのは一対一で成り立ち、私と誰かとが、話すことが大切だと考えていました。その上にコロナ禍になり忘年会等の会社行事を開催することができず皆との対話の機会も減っており私自身は、心にぽっかりと空洞があるようなそんな感覚でした。年末に一年を振り返っているときに、過去には皆で酒を呑み、喧嘩もするけどいろいろな雑談をしたなと考えていた時に、ふと対話ということだけでは会社の人間関係作りは足らないのではと気が付いたのです。私と各人が話をしていても、社員同士の意思疎通というのは生まれてこないのです。みんなが一緒にいるときにいろいろな雑談をすることが会社にとってはとても重要だと気が付いたのです。もっと言えば部門を越えてみんながいろんな話をすることが必要であるということです。働きやすい会社にするために雑談の機会を増やし、雑談の中からお互いの心を通わせることが重要だということです。それが一丸になるということにつながってゆくというのが今年のテーマとして掲げてゆきます。

強い会社とは、お金が潤沢にある会社ではなく社員同士がお互いのことが分かり合える関係にあるということです。現在会社では1人月一回3000円の補助ですが事前に申請すれば費用を出すことができます。いろは研修と共に皆には大いにこの制度を利用してお互いの人間関係を深めて欲しいと思います

2022年12月

寒くなるといわれながらあまり寒さを感じない12月初旬でした。しかし、これから寒くなるということですのでご家族の皆さんも体調管理には十分に気を付けてください。天候もよく生育環境がよいため葉物野菜の相場がお値打な状況が続いています。ウィズコロナとなり人の流れが多くなったため消費が増えているはずなのですが残念ながら青果物の動きは鈍いようですね。

今年も残すところ2週間となり毎年のことですが年末年始の商談がこの時期になると気になるところです。一年の計は元旦にありと言われます。今年一年を反省して来年につなげることはとても大切だと思います。

この3年間コロナ禍で大きな変化をしました。オンラインで先生の授業をきくと出席扱いになる。ビジネスにおいてもオンラインの活用は時短につながり新幹線などでの商談のための移動が減っているのは確かだと思います。人の関わり方も大きく変化をしている気がします。SDGsという切り口ですが年賀状でのあいさつを遠慮しますという案内を今年は沢山いただきました。飲食店での注文や提供がモバイルやロボットが活用されるようになりお客さんに楽しんでもらうための接客というのが減りました。大人数で楽しく飲むということが少なくなり居酒屋さんも宴会場を持ったお店がどんどん減っていきます。これから会社の忘年会などを開催しようと思うと一同に入れるお店を探すのに相当苦労しそうです。コロナにより世の中の変化は相当に激しいものとなりました。まだまだ変わっていくのだと思います。私自身は「意識革新」と今年のテーマを掲げました。一年がたち自分自身が革新したかといわれると業務に忙殺されており自信はありません。どうしても昔こうだったよな、という思考が残っており過去の体験から脱却がなかなかできていないと大いに反省をしています。

先日、DMP研修経営者サロンで車業界の話を聞きました。これからの世の中はエンジンから電気自動車せざるを得ない状況になってきていると。理由としては自動運転をするためには車にコンピューターを装備することが必要でありその電源を確保するためにはガソリンによる発電では全く追いつかないため電池を車に搭載する必要があるとのこと。エンジンからEVへの変化は急速に始まるようです。遠くはない時代に自動運転をする車が主流となると今の移動が無駄な時間から有効な時間に変化する可能性もあるとのこと。移動手段だけでなく電化製品とスマフォがつながり遠隔で確認したり操作したりが可能な時代になりつつあります。

コロナ禍そして自動運転などの先端技術の進化により我々の生活はこれからも変化をし続けると思います。時代は変化してゆくということを理解したうえで次の年をみんながどんな年にしたいのか?そんなことを新年会など開催して語りあいたいものです。新しい年がそこに来ています。

来年どんな年にしたいか、考えてみてください。

2022年11月

10月6日に急激に冷え込みそのまま冬に突入すると思い先月は秋が短いと記しましたが10月中旬から11月中旬までとても過ごし易い気候でした。日中は半袖で過ごせる日があり銀杏の木も徐々に黄色く染まってゆきました。

ベジドラ事業のメンバーの採用が進まず、熊崎さん跡部さんが孤軍奮闘をしております。新しい販路に挑戦をしておりますが簡単にはいきません。

台風15号の影響でしょうか?青果物全般に少し高めでの相場が続いています。いろいろ食品が値上がりしています。会社としても少しでも家計に足しになればということで10月より昇給をしました。みんなが幸福に過ごしていただきたいと心より願っております。

宇宙人に扮した中島みゆきが「地球人はなぜ仕事をするのか」というCMをやっています。仕事をするのは生きるため、生活するため、子供を育てるためというお金を稼ぐためということは間違いのないことではありますがそれだけではないと私は考えています。我々は仕事を通していろいろな人に出会い、いろいろな知識を得て、毎日少しずつ成長していると私は考えます。仕事が働く人を鍛えていると思うのです。若い人は知らないかもしれませんが水前寺清子さんの365歩のマーチの歌詞です。「幸せは歩いてこないだから歩いて行くんだね、一日1歩、三日で3歩、3歩進んで2歩下がる」私が小学生くらいに流行った歌ですが、この歌詞を大人になってから読み返してなる程と、改めて感心しました。人はただ生きているだけでは進化しないと考えます。本を読んでも、テレビを見ても、インターネットで知識を得ても、何も行動しなければ体験の積重ねにつながりません。知識がついたら動いてみる。歌詞にあるように、うまくいくこともそうでないことも多々あるのですが体験の積み重ねが大切であり、体験が経験となりその積み重ねが自分自身を育てることになると思います。自分で自分を教育するという言い方の方がぴったりかもしれません。仕事をするということは、その道のプロになるということでありお客さんから流石ですねと言わせるくらいの知識と技術をもっていてプロであり、プロは進化し続けなければならないのです。だから人は一生学び続けることが必要だと思います。

また、仕事とは誰かの役に立つことが喜びであるという風に考えると仕事の意味が大いに高まると思います。我々の仕事は、旬を届けることが仕事です。鮮度ある野菜をタイムリーに価値ある価格で届けるということが当社の社是です。美味しい青果物を目利きして届けることは、スーパー・飲食店・ドラッグストアーに来店する人達のお役立ちになっていると思います。我々が市場から毎日お届けすることで名古屋市民の皆さんに鮮度がよい青果物を提供され、各家庭の台所を支え、また飲食店に来客する人たちの会話や笑顔に貢献をしています。

これからもお客さんが笑顔になるような商品をお届けして、我々自身が毎日一歩ずつでも成長していくことで、仕事の意味と価値を高めていきましょう。

これから寒くなりますので体調管理には十分に気を付けてください。

2022年10月

まずもって、台風15号で被災された方にお見舞いを申し上げます。静岡では水道が止まるという考えもしなかった状況に大変だったと想像します。新井君の一報で静岡に入りました。営業所の浸水を目の当たりにクッソーという感情がわいてきましたが、その日に清水区地域に行き、こんなに皆さん大きな被害にあわれたのだとわかった瞬間当営業所はまだ被害が軽くありがたいものだと感じました。ただ、被災はもう御免です。突然気温が下がり衣替えが追い付かない家庭がほとんどだと想像します。四季のうち春と秋が短くなったと感じるのは私だけではないはず。地球温暖化が原因と言われていますが戦争などしている場合でなく皆で知恵を絞る必要があります。市場では高値とまでは言えませんが全般に青果相場は前月より高くはなっています。これも台風の影響なのでしょう。九州を直撃しているので年末並びに春作に影響が出ると思われます。食品全般が値上ラッシュですので家庭への影響は大ですね。

コロナ禍で社会的常識が変化しつつあります。特に対面での人間関係の変化は大きいですね。飲食業においては注文を店員さんが聞くことからタブレットに変わりました。会議や商談はオンラインで行われることが普通になってきました。気が付くと大きく変化をしています。その様な中でも人間関係の本質は変化していないと思います。人と人が支えあって社会ができているということは間違いのないことです。しかし、人間関係というのは難しいところがあります。気の合う人だと思っていたのになぜか関係がうまくいかなくなったという経験は皆さんにもあるでしょう。原因はいろいろあるとはおもいますが、その関係の修復にはちょっとしたコツがあるようです。

まず、「嫌いな人でも好きになる能力を作ること」です。どうもこの人とは最近うまくいかないと思うとその人の短所ばかりが気になり悪いところ探しているのでは?人間には長所と短所が存在します。うまくいかないと気が付いたら自分の人間性の幅の狭さを反省しその人の長所を見るようにする努力をすることです。いわゆる長所を見る目を養うことです。次に、自分から声をかけること。まずは挨拶ですね。自分から挨拶や声をかけることによって相手との心の橋を架けることになります。自分が相手を苦手だと思い逃げ隠れすれば相手にもその気持ちが伝わります。その逆で心のかけ橋をつなごうとすれば相手にもその気持ちが伝わるのです。だから、自分から挨拶をし続けることによってだんだんと気まずくなった相手の心がほぐれてゆくのです。次に「対立を乗り越える実力を作る」ことです。考え方の違いはあると自覚をすること。考え方の違いは体験や経験そして出会いの違いで起こり仕方のないことなのです。その違いを対立するととらえるのではなくこの人は自分にないものを持っていると考えるのです。対立する相手から自分が学ぶものを持っているのだと考えると自然と相手の言っていることに聞く耳を持つようになります。多分その時は相手を見る目が変わり相手にもその気持ちが伝わりますね。目はモノを言うということです。最後に「捨てる勇気をもつ」自分が守るものを作れば相手との溝が大きくなります。守るものの執着心をなくすことです。例えば相続問題はこれにあたり自分が欲しいという気持ちを捨てるということです。互いが分かりあおうという努力をすることが対立をなくし、戦争がなくなっていくことにつながります。

2022年9月

酷暑の夏が緩んできたと感じられエアコンをかけなくても寝られるようになりました。夏の疲れが出る予想をしますので皆さん十分に栄養と睡眠をとってください。市場の動向を見ますと大変な高値ではありませんがお盆明けから全般に相場が持ち直しております。しかし、玉ねぎの高騰は落ち着きを取り戻しており、マスコミが騒ぐ程の野菜全般の価格ではないと思うのですが、エネルギー・円安の影響を強調したいのでしょう、食品の値上げラッシュ=青果部物価格も上がっている、というような流れになっております。但し、今後の価格については台風次第だと思います。ご家庭の皆さん!これから栗、里芋、梨、りんご、柿といった秋の味覚を堪能してください。

石橋青果において8月は外食名古屋のお客さんが一気に増えるというありがたい状況になりました。しかし、お客さんが増えるということは仕事量が増えるということで外食事業部並びに物流部においては、ただでさえ不足人員の中で右往左往する日々でした。しかし、9月に入りその慌ただしさの中に少し光が見えてきたように感じます。助け合うということの大切さをとても感じる8月から9月でした。皆さんに心より感謝します。

一人ではできる範囲はたかが知れています。一人の人間ができる仕事量は他人の1.1倍もできたらものすごいことですよね。でも、その人が一人で頑張り続けたとしても全体から見たら大きな数字になるのは難しいのです。しかし、その人が仲間を増やし仕事をすると、2人×1.1倍=2.2倍ではなくそれ以上の成果を上げられるというは皆さんもおぼろげながらでも体験をしたことがあると思います。そう!チームで仕事をすることはその成果が何倍にもなるのです。その成果は会社全体としての成果としても相当なものになると思います。

会社の経営理念である「幸福を届けます」と共に営業方針である「信頼される食品流通を創造し、鮮度ある野菜をタイムリーに価値ある価格で届けます」を今一度腹に落として欲しい。その考え方に沿って各自が自律的に行動をするということがこのチームで仕事をすることの基本になってくると考えます。私自身、みんなに期待をするのが自律的に仕事をするということです。仕事はします、何でも言ってくださいと、ぼーっと突っ立っている人がいたらそれは自律をしているということではありません。指示待ちの仕事ではなく会社の考え方を元に自ら考え即行動をしてもらいたいのです。そして、顔色をうかがうのは私や上司ではなくお客さんです。ひとり一人が自律しチームとなって仕事をすることが会社を強くすることだと思いますし、働く人のモチベーションや人間関係がとてもよくなり、みんながやった!という達成感のある仕事をしてもらいたいなと考えています。わが社は、働く人のためのものであると私自身常々言っております。みんなで会社をよくしてさらに成長させることで、皆さんの収入もアップしてゆきます。

9月で22年度の上期が終了します。コロナ禍において収益は見込める雰囲気は出てきました。下期に向けて計画における修正点は明確であり、しっかりと補っていきたいと思います。みんなの力を一つにしてウィズコロナという時代をみんなで乗り切ってゆきましょう。

2022年8月

とにかく、今年の夏は暑いですね。日中35度以上が当たり前の夏であり40度になりましたとニュースで発表があってももう驚きません。コロナ禍で、熱中症などで救急隊ならびに医療関係者の努力に頭が下がります。7月そして8月初旬の果物は高値が続き、桃、梨は例年より高く推移してますが、野菜に関しては例年よりもお盆価格は落ち着いた価格になっています。コロナ第7波が影響して飲食店などの売上が上がっていないことが一因になっているのかもしれません。政府はウィズコロナに舵を切り特定感染症から変更すると言っていますので社会活動はこれから活発になってくることが予測されます。外食産業が活発になってくれることを祈るばかりです。

ウクライナとロシアの戦争が日本では何となく他人事の様相を呈してきました。どちらの主張もプロパガンダであり何を信じていいのかわからない情勢です。それに加えてアメリカの高官が台湾を訪問した結果、習近平国家主席のプライドは相当傷つけられたのでしょう、かつてない軍事演習が続きました。見えない力で第3次世界大戦へ導いている様にも感じてしまいます。人間の潜在意識では 皆と仲良く生きたいというのは持っていると言われますが、地位や名誉、プライド、自尊心などでお互いの事を理解しようとしない為に争いごとが起るのでしょう。先日の思風塾では「いい人間関係をつくる」というテーマで講義を頂きましたので、そのお裾分けです。

先ずは人間の本質を理解する必要があります。完璧な人間はいません。人間の短所はなくなりません。人と付き合うためにはその人の短所を認めて許して、できれば補ってあげて付き合う必要があります。現在の学校教育は短所を無くす指導をしますが、短所があるからこそ人は謙虚になれるのです。長所を伸ばして自信をもって自分らしい人生を送ることを目指すべきなのです。その為にも、失敗や迷惑を掛けたら素直に謝り、自分の事を棚上げにして人を非難しないことが良き人間関係の第一歩です。

お互い意見を主張し合う時に自分の意見が正しい思いと相手の意見を論破しようします。しかし、自分の意見は偏見であるということを自覚することが必要です。論破できないので武力行使をすると言うのはこれこそ論外ですね。自分の考え方も相手から見たら偏っているということを謙虚な心で自覚をして、相手との意見交換をより高めるという気持ちで対話をすることが必要です。

相手に対して、完璧を求めてると人間関係が壊れます。人は失敗をするものなのです。

勝つことよりも素晴らしいことは力を合わせて何かを成し遂げることであり、関わる人達とお互い理解し合えたら自分自身も結果として良き人生を送ることが出来ます。スポーツの世界でも勝つことだけにこだわり、相手を蹴落としてでも勝つという考え方よりも共に成長するために競い合い、例え負けたとしても相手を称えるという行為は愛を感じずにはいられません。教え合い、学び合うということは競争に勝る価値であります。

笑顔は相手を癒してくれます。赤ちゃんの屈託のない笑顔は誰しも笑顔の連鎖を作ります。理屈を超えて笑顔、笑いというのは良き人間関係をつくる基になります。ユーモアのセンスを持つことは良き人間関係をつくるために大切なことです。

人は認めてもらいたい、解ってもらいたい、ほめてもらいたい、好きになってもらいたい、信じてもらいたい、許してもらいたい、待ってもらいたい、ものなのです。

2022年7月

今年の梅雨は短く6月中に明けてしまいました。逆に水不足が大きな問題になりそうです。酷暑というのはここ近年聞かれる言葉ですが梅雨が明けてからの気温上昇は体験した事のない次元です。我々一人一人が地球に優しくならないと孫子の代にはこの地球がもっと熱くなっているのでしょう。ウィズコロナとなり経済が周りはじめました。夏野菜が昨年、一昨年とは異なり安値にはなりません。やっと生産者がある程度の手取りが取れる状態になったのだと思います。当社としても居酒屋業態の顧客も多いのでこのまま経済が活性化してくれることを望むばかりです。

過日、DMPの早矢仕さんに樺澤紫苑著「THE TREE HAPPINESS」を紹介いただきました。この本はそれを精神科医である樺澤氏が科学的に幸せを感じる時に分泌される脳内物質と関連付けをしながら幸福に暮らすためにどういう考え方行動をしたらよいかが記されています。これから皆が幸福に暮らすためには自らの幸せの定義と共に自らの生き様に合致する考え方を明確にする必要があり少しでも参考になればと思いここに記します。

人間は幸福を感じると脳内物質を色々分泌するそうです。アドレナリンという物質名を聞いたことがあると思いますがこれも脳内物質の一つです。

その脳内物質が分泌される種類により右の図の様にキャプチャ

健康、つながり、達成感と積みあがっていくということです。お金さえあれば幸福になれると考えがちですがこのドーパミン的な幸福は一時的なものであり、仮にお金が思い通りに手に入った次の瞬間から更に多くのお金が欲しくなるという、無限ループの欲求に駆られてゆき、その行先は決して幸福にはたどりつかないと言います。人間の幸せは先ず、心と体の健康があり、この部分が三角の底辺を支えるように大きくなければなりません。しかし、健康である幸福は感じろと言っても中々有難いこと気づけない。ありのままを幸福と感じる感性が必要です。健康である人は次に人とのつながりを幸福と感じます。家庭・職場での良き人間関係は少しぐらいのトラブルを吹っ飛ばすことは皆さんも体験済みでは。健康とつながりを感じる時に分泌されるのがセレトニンとオキシトシンという脳内物質だということです。簡単に言うと人は幸福になろうと思ったら成功だとかお金だけをとりにいっても達成されないということです。健康である今に感謝ができ、関わる仲間の中に友達がいる状態があり、その土台の上に成功やお金を得た時初めて幸福という状態が長続きするということです。

幸福を届けますという理念を掲げ20年が経ちます。当社で掲げる幸福というのは、1健康で働ける2必要なお金がある3やりたいことが出来る4互いが仲間でありライバルという関係が築ける、この4つを定義しています。最近皆さんと会社の根本的な考え方を語りあっていないなと感じています。会社は確かに利益を上げる無ければなりませんが、何の為に利益を上げるのか?私は働く人の為にこの会社があると思っていますが、働く人たちがそのことに共感してもらえなければ幸福は届かないかも!