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平成22年7月

やっと梅雨が明けました。
今年の梅雨は日本各地に集中豪雨をおこし大変な被害が出ました。
被害にあわれた方にお見舞いを申し上げると共に
亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。

また、生産者の方におかれましては、
作物の病気などに対し心労が絶えないと思います。
この時期はお盆を控え夏野菜の出来栄えを占う時期でもあります。
元気で美味しい野菜ができてくれることを心より祈ります。

さて、JBイレブンの新美社長より稲盛和夫さんの
「働き方」と言う本を紹介して頂いたので早速読んでみました。

何年か前に「生き方」と言う本を紹介したと思いますが、
この2冊は是非皆さんにも読んでもらい、
子供たちに薦めて頂きたい本だと思います。

わが師遠山氏そして、思風先生も全く同じことを言っています。

我々が学ぶ風土をつくる中、同じ方向性になればと思い少し内容に触れます。

良く生きると言うことはよく働くことであり、
人間の成長は仕事によって磨かれると稲盛さんは言っています。

その仕事は“青い鳥”を探すのではなく、
目の前にある仕事に打ち込むことこれがとても大切なことです。

稲盛さんは就職活動が上手くゆかず、
自分の志した学問と違う分野の会社に就職が決まりました。

その会社自体昔は、隆盛を極めていたようですが、
稲盛さんが就職した時には、経営者一族の争い等により会社経営は火の車だったそうです。
最初は稲盛さんもこんな会社にいることは
自分の将来を憂うるしかなかったため、
辞めるというマイナス的な発想しかなかったようです。

転職を試みますが、家族からの叱咤があり
結局その会社に残ることとなりました。

そこからの稲盛さんの発想の転換が素晴らしい。
今あるものを受け入れて、
愚直にその仕事をやり続けることしかないと気づき実行されました。

今まで厭々やっていた、やらされていた仕事を自らなんでもやろうと
気持を切り替え、毎日毎日一所懸命に仕事に向かった結果、
目の前にある仕事の楽しさそして深さに本当に気がつき
寝食を忘れるまでになっていったそうです。

「ファインセラミック」と言う言葉を聞いたことがあると思いますが、
稲盛さんはセラミックの分野で当時の大手企業と対峙し、
零細であった昔の会社そして京セラを立ち上げ勝ち抜かれたそうです。

最後に稲盛さんはこの本の冒頭にてなんために働くのかを諭しています。

人は「生活の糧のために働く」と思いがちですが、
それだけではなく「心を高める」と言うことのために働くのであると。
宮大工の例をあげ大工の仕事は素晴らしい建物を作ることとだけに
留まらず大工の仕事を通じて心を磨き豊かな人間性を作っていくことが
働く意味であると我々に諭してくれています。

石橋青果は、働く社員のものであり、
だからこそ社会に生かされているのだと私は考えています。
皆の成長することが会社の発展となり皆さんの物心両面を豊かにします。

100年企業をめざし毎日を確実に積み重ねてゆきましょう。

暑い日が続きますが健康管理には十分注意して元気に明るく今月も行きましょう。